another episode -ボストンにて-

ある研究者のボストン滞在生活

アメリカの携帯電話

ボストンについて真っ先にやったことというか,必要と思われることが携帯電話の入手です.連絡手段がないと死活問題だし,とにかくネットにつながらないとなにかと不便です.日本の携帯もローミングで使えるのだが,もちろんそんな無駄なことはしたくないので現地携帯を入手します.実は docomo USA というのがあって日本で契約,入手してアメリカの回線を得ることもできるのですが,LTEが使えないとか制限があります.(Softbank もアメリカ放題とかはじめましたね).まあ郷に入っては郷に従えというし,アメリカで手に入れることにしました.よって今回はアメリカの携帯電話について書きます.(あれ,ボストン直接関係ない)

 

以下,スマートフォンの話に限定します.

まずアメリカで携帯は大きく2種類あって,一定期間の契約で買う携帯と,prepaid で買う携帯があります.一定期間の契約は日本でもおなじみの2年縛りで端末代金が安くなるというあれ.ただしこちらは(アメリカでの)クレジットカードがないと契約時に高額の deposite 料金を取られてしまうようだ(噂では500ドルぐらいとられるらしい).アメリカに来たばかりではクレジットヒストリーもなくまともにクレジットカードをつくれないし(実は手段があるがその話はまた別の記事で),たぶん身分証明証が必要.アメリカ外から来た人間がこちらで契約するのは敷居が高い.よってこの手段はあきらめました.

 

もう1つの prepaid 携帯は一定期間の契約ではなく,先にある一定の金額を払い,その金額に応じて一定期間,定められたサービス内容を利用できるというもの.こちらは身分証明書の提示すら求められず,お金さえ払えばその場ですぐ利用できるようになります.期間がすぎるごとにまたチャージしないと使えなくなるので手間がかかるように思うが,アメリカでの銀行口座を持てば(online bill に対応している場合)期限がくるごとに自動で払うようにもできます.(銀行についても別の記事でいずれ書く予定.)というわけで prepaid 携帯を到着したその日に買いに行きました.

 

携帯会社として有名なのは AT&T, Verizon, T-mobile なのだろうか(あと Sprint?).prepaid のプランを比較すると,

AT&T: $40/month で 500MB data, 500分通話,無制限text 

           $60/month で 2.5GB data, 無制限通話&text

Verizon: $45/month で 500MB data, 無制限通話&text

              +$5で+500MB,+$10で+1GB,+$20で+3GB data

T-mobile: $50/month で 1GB data (4G LTE),無制限通話&text

                $60/month で 3GB data (4G LTE), 以下同じ

                $70/month で 5GB data (4G LTE), 以下同じ

                $80/month で 無制限 data (4G LTE),以下同じ

となってます.textというのは Short Message Service (SMS) のことです.こちらではメールよりSMSを使うのが一般的のようです.T-mobile は明示的に 4G LTE データ量であることが書かれており,そのデータ量を越すと3Gの通信スピードに落とされると書いてあります(超過して3Gに落ちたとしても超過料金は一切ありません).AT&TとVerizonはこれが明示的に書かれていないんですが,たぶん同じでしょう.T-mobile は$80ドル払えば無制限というのはすごいですね.あ,ちなみにテザリング可能ですが,T-mobileは$80の無制限プランでもテザリングに関しては5GBまでと書かれています.個人的にはT-mobile 一択です.日本での経験上ちょうど月1GBあれば十分というかんじでした.しかしそれは家のネットがあっての話であり,アメリカでの携帯購入時点ではまだ家のネットはありません.よって余裕をみて3GBのプランにしました.あとで変えられるし.AT&Tを選ぶ理由がよくわからないのですが,端末の種類やエリアでしょうか.調べた情報ではT-mobileが電波状況が悪いということもありませんでした.実際使っていて特に問題ないです.田舎のほうでは違うのかも.

 

さて端末です.日本ですでに AndroidとiOS使用経験があったので,ここはアメリカならではを選ぼうと思い, Windows phone を選択しました.一部の人には有名な事実ですが,現在日本において合法的に利用できる Windows phone は存在しません(と思ったが,実はビジネス用途に FZ-E1/FZ-X1という特殊端末があるようです.しかしこれは通常の用途に向かないでしょう).IS12Tという Windows phone OS 7.1 が搭載された端末があったのですが,つい最近サポートが終了しました.Windows phone が日本で合法的に利用できないのは技術基準適合証明をとっていないからです(これがないので,「通信したら」電波法違反となる).単に新しいものを使ってみたいというだけ Windows phone を選択しました.

その中にもいろいろ機種があるわけですが,自分が使いたかったのは Lumia 1020 です.これは携帯にもかかわらず4000万画素カメラを搭載した変わった端末です.これがあればデジカメ持ち歩かなくてもいいかと思ったのが理由です.この端末は unlocked 版が売られており(アメリカでは日本同様通常SIMロックがかかっています)T-mobile でも使えるということで目をつけていたのですが,なんとMS store をみると在庫なし.しかたないのでT-mobileの店舗で売られていた Lumia 635 ($120)を買いました.安いし(あとで Lumia 1020 に乗り換えるきまんまん).Lumia はいまはなき Nokia (Microsoft に買収された)がつくっていた Windows phone シリーズです.Lumia 635 はこんなの.アプリアイコンが透過で壁紙がみえるのがかっこいいです.

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実はこちらに到着後しばらくして Microsoft store に Lumia 1020 が復活したので早速注文しました.もうすぐ届くようなのでそのうち記事にするかもしれません.