another episode -ボストンにて-

ある研究者のボストン滞在生活

ボストンの銀行

銀行口座の開設も必須事項でしょう.おそらく口座開設には住所が必須だと思います.おそらくというのは私は渡米前に住む家を決めてきたので住所が必須なのかどうか実際のところがわからないからです.一部情報では Social Security Number (SSN) がないと口座開設できない場合(銀行?)があるようですが,私の場合はそんなことはありませんでした.

選んだ銀行はアメリカ最大手 Bank of America (BoA) です.アメリカ中に支店,ATMがあるのと,調べた情報ではSSNを要求されないとあったからです.近くの支店に実際に口座開設にいくと2種類の身分証明書を要求されました.1種類はパスポート,もう1つは私の場合J1VISA用の書類であるDS2019を使いました(事前のネット調査でこれでOKであるという情報をつかんでいました).他のVISAの場合どうなるかは知りません.運転免許証は当然使えますが,SSNとって運転免許証とるなんて相当時間かかるんで,日本から来たばかりの人には非現実的でしょう.身分証明書を出すとしばらく待った後に案内されて手続きを行いました.(事前アポがなかったので待たされました.アポをとるのが普通のようです.)

アメリカの銀行では口座に主に2種類あって1つが cheking account,もう1つが Saving account です.日本の普通預金は Saving account に相当します.つまり利子が付きます.私は Saving account を開設していないので,日本のようにお金の出し入れが自由にできるのかわかりません.日本の普通預金のように自由に出し入れできて(要求払いと呼ぶのかな?)利子がつくのは世界的にはめずらしいらしいですね.Checking account は自由にお金の出し入れができて小切手の決済などに使う口座です.BoA ではChecking account にいくつか種類があって私は標準的なものにしました.口座維持手数料が毎月12ドルだけど,3つある基準のうち1つでも満たせば口座維持手数料が無料になるものです.私が満たせる基準として,平均口座残高が1500ドル以上,があったのでまあいいかと.ていうか無料になる条件があるとはいえ口座維持手数料とりすぎじゃないですかね?この口座維持手数料って Saving account のほうにもあるんですよ.日本だとそもそも維持手数料なんてないし.いったいこちらの利息がいくらなのか知らないし,世界的にはあるのが普通なのかもしれませんが.なお Checking account のキャッシュカードはデビットカードになっており,ほとんどの店でデビットカードが利用できます.みんなだいたいクレジットカードかデビットカードで払うので現金はあまり持ち歩かないという話.

どうもこちらでは銀行引き落としというのがあまり一般的ではないらしく,公共料金や家賃の支払いなどには小切手が利用されることが多いようです.しかし公共料金(電気,インターネットなど)については online bill pay という銀行のインターネットバンキングシステムで支払いができるようになってきたようです.私も実際家のネット料金はこれで払っています.小切手って面倒なんですよね,郵送が.家賃だけはいまだに小切手しかだめなようです.

最後に他の銀行について少し.ボストンにはいくつかローカル銀行があってCitizen bank,Santander bank などがあります.他の州にいったときにATMがない可能性があるのでやめました.BoA  のサービスはあまりよくないという噂も聞きましたが,やはり全米にATMがあるという利便性をとりました.あと実は日本からアメリカの銀行口座を開設する手段があって,三菱東京UFJ銀行が Union bank と提携してやっているカリフォルニアアカウントプログラムを使えばよいです.ただしこの Union bank はメインがカリフォルニアと西海岸の一部だけのようでボストンには支店はありません.まあ支店が近くになくてもよいかもしれませんが,私は一応支店が近くにあるほうを選びました.渡米前に出来る限り準備をしたいかたは選択肢として有りじゃないでしょうか.あともうちょっというと Union bank のデビットカードは最初の申込時にはVISAではないでのどこの店でも使えるというわけじゃないようです.渡米してキャッシュカードが届いた後にVISAのデビットカードにできるようです.